2-4.病院で処方してもらえる「発達障害の薬」とは

2.通院するメリット

発達障害にも「薬」があります。検査や相談は病院以外でもできますが、投薬は医師にしかできません
病院で処方してもらえる「発達障害の薬」とは。

発達障害は「薬」で治せるの?

発達障害には記事作成現在、治療法はありません(そもそも発達障害は治療するものではなく個性である、という考え方もあります)。

発達障害は「薬」でも治すことはできません

しかし、ご本人の成長を待ちながらも発達障害によって生活に著しい困難を抱える場合、生活の質=QOL(Quality of Life)を向上させるために薬を使うという選択肢はあります。

発達障害の薬にも「副作用」はあるの?

発達障害の薬にも副作用はあります。

依存性が高く厚生労働省で注意喚起されている薬品もあります。「服薬のメリット・デメリット」を主治医の先生とよく相談処方されたとおりに利用しましょう。

発達障害の薬にはどんな薬があるの?

自閉症スペクトラム障害 (ASD) の薬

主成分先発薬・
製薬会社
後発薬
(ジェネリック)
アリピプラゾールエビリファイ
(大塚製薬)
◯あり

自閉症スペクトラム障害を対象として明記している薬は、自閉症によくみられる症状のうち

小児(6~17歳)の自閉性障害による興奮性(攻撃性、自傷行為、かんしゃく、気分の易変性を含む)

大塚製薬株式会社「 「ABILIFY®」 アリピプラゾール
「小児(6~17歳)の自閉性障害による興奮性の治療」の効能がFDAから追加承認」(2009年11月25日) https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2009/20091125_01.html より

を落ち着かせる働きがあります。

そのほか、過度な手洗いや戸締まりの確認など「儀式的な強迫行為」には「強迫性障害の治療薬」といった症状に合わせた「別の障害や病気の薬」もあります。

注意欠如多動性障害(ADHD)の薬

主成分先発薬・
製薬会社
後発薬
(ジェネリック)
アトモキセチン塩酸塩ストラテラ
(日本イーライリリー)
◯あり
リスデキサン
フェタミンメシル酸塩
ビバンセ
(塩野義製薬)
グアンファシン塩酸塩インチュニブ
(塩野義製薬)
メチルフェニデート塩酸塩コンサータ
(ヤンセンファーマ)

ADHDには「不注意や多動・衝動性」を軽減させる専用薬があります。

学習障害(LD)など他の発達障害の薬

学習障害(LD)など、他の発達障害を直接対象とした薬は見つかりませんでした。

学習障害とADHDを併発していれば「ADHDの薬」というように、対応できる症状の薬を処方してもらうことになるようです。

発達障害以外の症状もある場合の薬は?

病院では発達障害の症状だけでなく、生活の困難さから生じる「二次障害」への薬も処方してもらえます。

精神的・身体的に「苦痛な症状」は、 二次障害かわからなくても、 お医者さんに相談すれば軽減できる可能性がありますよ。

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